Daily Variations and their Variable Factors in Atmospheric Concentrations of Organochlorine Pesticides

2003 
新潟市郊外において有機塩素系農薬の環境大気中濃度の日変動を2001年7月11日から31日及び2002年7月1日から21日のそれぞれ20日間調べた。対象とした有機塩素系農薬はヘキサクロロベンゼン (HCB) , α, β, γ, δ-ヘキサクロロシクロヘキサン (HCH) , trans-及びcis-クロルデン, p, p'-DDD, p, p'-DDE, p, p'-DDTの10種類である。このうち, HCB及びα-HCHは濃度レベルが最も高く, 濃度変動も少なかったが, δ-HCH及びp, p'-DDDは低濃度のためほとんど検出されなかった。検出された8種類について気温, 風速, 降水量との関連性を調べたところ, HCB, β-HCH, trans-及びcis-クロルデンは風速に対して負の相関が認められた。このことは, 調査地点周辺にこれらの化合物の汚染源が存在することを示唆している。また, β-HCHは降水量に対しても負の相関が認められた。気団の移流との関連性を調べたところ, p, p'-DDE及びp, p'-DDTの濃度は主として南西方面から気団が流入する際に高くなり, 北もしくは西方面から流入する際に低下した。このことは南西方面に汚染源が存在することを示唆している。
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