Distribution of mobile teeth by age
1985
歯周疾患の予防を公衆衛生学的に行う際, その対象とする年齢層を明らかにすることは重要である。そこで今回は, 動揺度を指標として対象とする年齢層を検討した。対象は, 外来患者927名で, 初診時に全歯の動揺度を測定し, 動揺歯の分布を年齢別に検討し次のような結論を得た。1. 全対象927名の年齢別・有所見者率では, 25歳および45歳をすぎると急激に動揺歯を有する者が増加していた。2. 全対象927名のうち動揺歯を有する者371名についての年齢別・動揺歯分布では, 30歳から45歳までに急激に動揺歯の増加, また非動揺歯の減少が認められた。その後は各年齢層での非動揺歯数には変化がなく, 増齢とともに, 動揺歯が減少し, 喪失歯が直線的に増加していた。以上のことから, 歯周疾患の予防を公衆衛生学的に行う際には, 30歳以前の人を対象に行う事が効果的であると思われる。
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