A STUDY ON THE CORROSION PREDICTION ABOUT SURFACE OF WATER DISTRIBUTION PIPES USING MULTIVARIATE ANALYSIS

2011 
本研究では,長年にわたり東京都水道局で収集されてきた管体環境調査データを用い,配水管路の外面腐食の面的な拡がりを示す全面腐食について分析を行った.まず,相関分析を用いて要因関連図を作成した結果,「埋設経過年数」や「ポリエチレンスリーブ(以下,PSと略す)被覆の有無」といった要因が全面腐食に特に大きな影響を及ぼすことが明示できた.次に,数量化理論第II類を適用し,非開削で全面腐食の状況を判別する腐食診断モデルを構築した.その結果,埋設経過年数とPS被覆の有無により,全面腐食を診断することが可能となった.さらに,回帰分析を適用し,PS被覆の有無や土壌環境の条件別に,全面腐食の経年的な変化を比較するとともに,幅のある腐食予測を行い,将来における全面腐食の不確実性を把握することができた.
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