A Case of Malignant Lymphoma of the Mesentery.

2000 
予後不良とされる腸間膜原発悪性リンパ腫の2 年生存中の1例を報告した. 術前診断には, X線CTと67Gaシンチが有用であるが, 確定診断には67Gaシンチ取り込み部位の生検が必要である. 症例は42歳の男性. 約3年前から臍部の腫瘤に気づいていたが放置していたところ, 次第に増大してきたために近医を受診し, 腹部巨大腫瘍として紹介された. 臍を中心とした長径約18cmの表面平滑, 可動性のある弾性硬の腫瘤を触知した. 腹部CT検査では椎体上に内部均一な15×10cmの腫瘍を認めた. 67Gaシンチでは, 腹部CT検査上の腫瘍部位に一致した著明な取り込みを認めた. 腸間膜原発の悪性リンパ腫を強く疑い, 開腹生検の結果, B細胞型濾胞型悪性リンパ腫small cleaved cell typeと診断された. CHOP療法を20か月間に10クール行いCRが得られ治療開始後2年目の現在, 再燃の徴候なく経過中である.
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