Surgical management of pulmonary atypical mycobacteriosis

1993 
過去10年間の外科療法症例23例を対象に, 術前化学療法期間, 術式および予後について検討し, その手術適応時期を考察した.菌型はI群の1例以外は全て多剤耐牲のIII群であった.術前に排菌のあった症例は20例で, 3例は切除標本から診断された.20例の術前化学療法期間は3ヵ月~12年6ヵ月で平均29ヵ月, 中央値16ヵ月であった.一葉切除術群 (n=14) の化療期間は平均17ヵ月 (中央値9ヵ月), 隣接葉の合併切除を行った群 (n=4) は平均22ヵ月 (中央値20ヵ月), 胸膜肺全摘術を含めた肺摘除群 (n=4) は平均47ヵ月 (中央値40ヵ月) であった.合併症は4例に発症し1例を呼吸不全で失ったが, 4例とも長期に化学療法が施行されていた.このように多剤耐性菌症例は化学療法による効果が得難く, 病巣が広範囲に進展し肺の荒廃を来す前の適切な時期に手術適応を決定するべきと考えられた.
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