Catalytic Activity of Molten p-Toluenesulfonic Acid.

1991 
p-トルエンスルホン酸, その同族体およびこれらの混合物の固体および溶融状態の触媒活性を調べた.アントラキノンなどを指示薬として求めたこれら化合物の酸強度は, 固体状態よりも溶融状態の方が強かった.溶融状態の触媒によるブテン異性化反応速度は固体状態のときよりも速かった.触媒の溶融状態を保持するための担体として, 活性炭よりも多孔質ポリマーの方が優れていることを異性化反応の反応経路を調べることによりみいだした.また, 溶融状態の触媒は水によって被毒されなかった.さらに, 多孔質ポリマーに担持した溶融状態のp-トルエンスルホン酸はプロピレンの水和反応に対しても効果的に触媒作用を示した.
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