A hemodialyzed patient with parathyromatosis after total parathyroidectomy whose PTH was successfully controlled by percutaneous ethanol injection therapy (PEIT) and re-operation

2000 
副甲状腺機能亢進症は長期透析患者の重大な合併症の一つである. 我々は, 副甲状腺摘出術 (PTx) 後に頸部局所再発をきたし, 再手術を2回と経皮的エタノール注入療法 (PEIT) にてコントロールし得た症例を経験した.患者は47歳男性で, 24歳時に血液透析導入, 37歳時には副甲状腺4腺摘出兼前腕一部自家移植術を受けていた. 46歳時に, 頸部に再度副甲状腺結節を認め, これを摘出した. しかしながら, 今回頸部にエコー上さらに複数の副甲状腺腫瘤を認め, 再度局所麻酔下に4腺を摘出し, 3腺に対してPEITを施行し, ホルモン値を下げることに成功した. 病理組織学的検討では, いずれも積極的に癌腫を示唆するものはなく, 過形成に矛盾しない所見であった.本症例は経過から, 初回手術あるいは2回目手術で摘出した副甲状腺組織の手術操作時の一部播種により, 機能性の結節が多数出現するいわゆるparathyromatosisを起こしたものと考えられた. 改めて副甲状腺摘出術には慎重な対処が要求されることと, 頸部再発例には再手術に加え, PEITが有効な治療法であることを示した教訓的な症例と考えられた.
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