A CASE OF INTESTINAL OBSTRUCTION DUE TO BLOOD CLOTS CAUSED BY BLEEDING OF TERMINAL ILEITIS IN A PATIENT WITH ANTICOAGULATION THERAPY

2007 
症例は62歳, 女性. 心房細動, 脳梗塞にてワーファリンカリウムの内服と, 抗凝固療法の補助を目的にブコロームの併用中であった. 1週間前より感冒症状があり, その後腹痛が出現し増悪したため当院を受診した. 精査にてイレウスと診断され, 腹膜刺激症状も認めたことから緊急開腹手術を行った. 終末回腸から盲腸にかけての虚血性変化を認め, 一部壊死を伴っていたため, 回盲部切除を行った. 切除した終末回腸には凝血塊が充満し, イレウスの原因と考えられた. 終末回腸の粘膜面には多発潰瘍を認め同部からの出血が疑われた. 原因としては, 基礎疾患や病理組織検査からは虚血性腸炎が疑われたが, 確定診断には至らなかった.抗凝固療法中の消化管出血は周知された合併症である. しかし, 凝血塊を形成しイレウスの原因となった症例は極めて稀であるため, 文献的考察を含めて報告する.
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