Internal stresses in UV-cured epoxide resin coatings.

1990 
紫外線硬化エポキシ樹脂塗膜の内部応力をレ-ザー変位計を用いて被塗布体の変位を測定することによって求めた. この方法では, 塗膜の硬化及び冷却の両過程における内部応力を精度よく測定することができた. 塗膜の内部応力は, 紫外線照射に伴う塗膜温度の上昇の少ない系ほど低下した. これは, 硬化後の冷却過程における塗膜の冷却収縮の低下に起因することが示された. また, 内部応力は塗膜の膜厚の増加に伴って減少した. この内部応力の膜厚依存性は, 硬化過程では紫外線硬化系に特有な表面層と内部の硬化度の不均一性の面から議論され, 冷却過程では塗膜温度の不均一性の面から議論された. すなわち, 硬化過程では表面層の硬化収縮はまだ硬化していない内部層によって緩和され, 冷却過程では内部層の冷却収縮が先に冷却された弾性率の高い表面層によって抑制されるため, 内部応力が低下するものと考えられた.
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