Quadriplegia with Cervical Purulent Spondylitis

2007 
64歳の男性。飲酒後転倒した際に門歯を脱臼した。その2日後, 後頸部痛が出現したため前医を受診したところ, 頸椎捻挫の診断にて, 保存的加療を受けたが症状は改善しなかった。転倒後9日目, 昼寝から目覚めたとき, 上肢不全麻痺と下肢完全麻痺が出現していたため当院へ救急搬送となった。四肢麻痺の精査目的に頸部MRIを施行したところ, C5/6椎間板のT1低信号, T2高信号領域及び椎間板と連続する硬膜外液体貯留像を認めた。頸部化膿性脊椎炎及び硬膜外膿瘍による頸髄損傷の診断で手術を行い, 約1か月後には上肢の筋力はほぼ正常まで回復したが, 下肢の麻痺は回復せず, 車椅子生活となっている。頸部化膿性脊椎炎は診断・治療が遅れると脊髄麻痺や敗血症などの重篤な合併症が起こるため, 発熱を伴う頸部痛を認めた場合は本症を念頭におき, 早急に血液検査とMRIを施行すべきである。
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