Long-term efficacy and safety of human recombinant erythropoietin in treating renal anemia of chronic hemodialysis patients.

1993 
慢性血液透析患者98例の腎性貧血に対し, 1年間にわたりヒト遺伝子組換えエリスロポエチン (rHuEPO) を投与し, その長期的な有効性と安全性を検討した. rHuEPO投与3か月後にはヘマトクリット値は目標としたレベル (30%) となり, その効果は1年後においても持続された. 投与期間中, 収縮期血圧に有意な変動はなかったが, 拡張期血圧は軽度上昇した (3か月後: +3.9mmHg, p<0.01; 12か月後: +2.4mmHg, p<0.01). また血清クレアチニン, K, 無機リンなども, 軽度ながら有意な上昇を示した. 血清鉄は3か月後に一過性に低下したが, その後は投与前のレベルに復した. 投与が中止された副作用の発現は2例に認められ, いずれも著明な高血圧を呈したが, 投与中止後は速やかに改善した. 以上の結果より, 慢性血液透析患者に対するruEPO投与は, 長期的にも有効かつ比較的安全な治療法であると思われるが, 血圧, K, リンのコントロールや鉄補給に注意する必要があると考えられる.
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