A CASE OF HEPATOCELLULAR ADENOMA WITH ELEVATED SERUM PIVKA-II LEVEL PRESENTED WITH RIGHT LOWER ABDOMINAL PAIN

2002 
症例は24歳男性,右下腹部痛で来院した.超音波検査で肝右葉に腫瘍性病変を認めた. CT上まだらな造影効果を受け,星芒状の低吸収域を有する腫瘍が右下腹部まで発育していた.血管造影で右後区域に拡張した腫瘍栄養血管を伴う多血性腫瘍を認めた.肝動脈造影下CTで全体として結節単位で濃染された.血管造影でみられた拡張,屈曲した血管は腫瘍辺縁を走行し,内部で求心性に走行する動脈には拡張,屈曲を認めなかった.画像上肝細胞腺腫が強く疑われた. HBV, HCVは陰性だったが, PIVKA-IIが5,700mAU/mlと高値で肝細胞癌を否定できなかった.肝右葉切除を施行した.正常肝に発生した21×9×8cmの腫瘍で,割面で色調は黄褐色で出血巣を認めた.病理診断は肝細胞腺腫だった.切除後PIVKA-IIは正常化した.右下腹部痛で発症しPIVKA-II高値を呈した特異な肝細胞腺腫の1例を報告した.
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