Changes of Proteins and Enzyme Activity in Black Matpe Organs during Germination.

1997 
ブラックマッペの発芽にともなう各部位のタンパク質の変化を, ゲル濾過法を用い検討した。同時にプロテアーゼインヒビター活性およびプロテアーゼ活性を調べ, タンパク質の変化と酵素活性の変動との関連性をも検討した。さらに7日発芽体の部位別の, 遊離アミノ酸組成を調べたところ以下のことが明らかとなった。1) 発芽にともない, 子葉のタンパク質量は減少したが, 胚軸では, 発芽とともにわずかではあるが増加した。2) 未発芽豆の子葉と胚芽のタンパク質組成を比較したところ, 三つのピークが認められ, 子葉においてその比率は, 分子量の大きいものから順に, 7: 2: 1, 胚芽では4: 5: 1であった。また貯蔵タンパク質と思われるピーク1 (分子量の最も大きいもの) について, ディスク電気泳動でタンパク質組成を比較したところ, 同じパターンを示した。3) 発芽にともない, 子葉では低分子量のピークが増加したが, 発芽7日目でも貯蔵タンパク質は残存していた。胚軸, 幼根では低分子量のものが大部分を占めていたが, 幼芽においては高分子量のタンパク質のピークも認められた。4) 低分子量画分をさらに分画すると, 発芽にともないピークは, より低分子量域に移行していた。5) プロテアーゼインヒビターは子葉, 胚芽のみに存在した。また子葉ではAPase, BAPAase, LNAase, CPaseとも発芽初期に活性が増大し, 胚軸では発芽後期にAPase, CPase, LNAaseの活性が増加した。6) ブラックマッペの7日発芽体の遊離アミノ酸は, 胚軸, 幼根に多く認められ, アスパラギン酸, バリン, イソロイシン, アルギニンが多かった。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    2
    Citations
    NaN
    KQI
    []