The sensitivity of ambulatory electrocardiography using bipolar V3 lead and LL lead in the diagnosis of vasospastic angina

1996 
冠攣縮性狭心症 (VSA) 発作時におけるホルター心電図の感度を検討した.冠動脈造影上エルゴノビン負荷テストにてスパズムが誘発された20例 (男15例, 女5例, 平均年齢66歳) を対象に, スパズム誘発時のST変化を検討し, ホルター心電図におけるST変化陽性率を求めた.VSAの診断はエルゴノビン負荷テストにて亜完全閉塞以上のスパズムが確認され, 標準12誘導心電図上ST変化を認めたものとした.ホルター心電図の誘導には双極V3誘導 (陽極: V3, 陰極: 左鎖骨外側1/3) とLL誘導 (陽極: 左前腋窩線上最下肋骨, 陰極: 胸骨柄) を使用した.責任冠動脈別のホルター心電図陽性率では, 左前下行枝 (LAD) のスパズムは6例に生じ, 12誘導心電図の前胸部誘導および双極V3誘導で全例にST上昇を認めた (陽性率100%) .左回旋枝 (LCX) のスパズムはLADとの同時スパズムを含めて2例に生じ, 12誘導心電図の下壁誘導 (II, III, aVF) およびLL誘導で2例ともST上昇を認めた (陽性率100%) .右冠動脈 (RCA) のスパズムは12例に生じ, 下壁誘導で10例にST上昇, 2例にST下降を認め, LL誘導では8例にST上昇, 3例にST下降を認めた (陽性率91.7%) .ホルター心電図による全体の陽性率では, 双極V3誘導およびLL誘導を用いたホルター心電図によるスパズム検出率は95.0% (19/20) であった.LADのスパズム検出のための双極V3誘導, LCXおよびRCAスパズム検出のためのLL誘導を使用したホルター心電図のST変化陽性率は95%と高率であり, VSA診断においてホルター心電図双極V3誘導およびLL誘導は高い感度を有し, 臨床的に有用であると考えられる.
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