A Case Clonorchis sinensis Infection Diagnosed as a Polypoid Disease of Gallbladder.

1996 
胆嚢隆起性病変と診断された肝吸虫症の1例を経験したので報告する. 症例は60歳.男性で体重減少が主訴である. 腹部症状は認めなかったが, 他医にて腹部超音波検査を受けた際, 胆嚢に病変を指摘され, 当院を紹介され受診した. 超音波検査にて胆嚢内に径30mmのポリープ状病変を認めた. Computed tomographyにては, 胆嚢内にややlow densityな部分を認めたが, はっきりした病変は認めなかった. 胆嚢の悪性腫瘍も否定できず開腹術を施行した. 胆嚢内には血腫塊を認め, ポリープは径数mmのものを認めるのみで, 術中迅速病理診断にて良性と診断された. 後日, 血腫の固定標本内に肝吸虫卵を認め肝吸虫症であることが判明した. 術後糞便検査にても肝吸虫卵を認めプラジカンテル (80mg/kg) を経口投与した. 2週間後には虫卵の陰転化を認めた. 肝吸虫症は通常, 腹部の種々の症状で発見されるが, 本症例は腹部症状を欠き胆嚢内血腫として発見したまれな症例である.
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