1. Dysplasia(異形成)と食道扁平上皮癌の病理

2001 
食道扁平上皮のdysplasia(異形成)と癌の関係について述べた.Dysplasiaと癌の病理学的な鑑別診断が困難な例があり,国内外での病理医間での診断の差がある.本来のdysplasiaは前癌病変としての意味を持つが,現在では癌か否かの診断のつかない病変について用いられている.したがって,実際のdysplasiaという病理診断の中には,炎症による異型,その他の反応性の異型,真の意味での前癌病変,異型の弱い扁平上皮癌が含まれている.
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