Viability of Free Malignant Cells in Specimens Removed because of Colorectal Carcinoma.
1996
大腸癌新鮮切除標本を用いて, 腸管内遊離癌細胞の存在とviabilityについて研究した. 切除標本19例を対象に腸液の細胞診を行った. Cell viabilityは切除標本15例を対象として, 癌腫の口側と肛門側腸管洗浄液を採取し, 密度勾配遠心法で癌細胞を分離した後, trypan blue exclusionと蛍光色素法にて評価した. 細胞診における癌細胞の陽性率は67~100%と高率であった. また癌細胞の密度は癌腫からの距離が5cm以内のほうが, 5cmより遠位に比べて大であった. Viability studyでは口側腸管洗浄液から分離された癌細胞数の中間値は0.66×105個で, そのviabilityは79%であった. 肛門側腸管洗浄液からの癌細胞数の中間値は0.27×105個で, そのviabilityは83%であった. 蛍光色素法を行った症例は, 全例に蛍光を発する大型のviableな癌細胞が認められた. 以上, 腸管内遊離癌細胞は高率にviabilityを有し, implantation metastasisの可能性が強く示唆された.
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