Orthopaedic View of Diagnosis of Multiple Myeloma with Lumbago
2007
過去7年間に新たに多発性骨髄腫と診断された19例について調査した.男性9例,女性10例,年齢は33~88歳であった.腰痛を有するものは12例,初発症状として腰痛を認めたものは9例であった.診断までに整形外科受診を行っていた症例は11例で,整形外科受診が診断の契機となった症例は4例にすぎなかった.診断の契機としては,15例が血液検査異常,特に血清蛋白の高値8例,貧血7例,蛋白分画異常7例であった.また,整形外科受診時の診断名は6例が脊椎圧迫骨折,3例が変形性脊椎症などであった.MRIを施行した15例中,多発性骨髄腫の所見を認めるものは7例であった.多発性骨髄腫の多くが腰痛を有し,初発症状として腰痛を認め,整形外科受診を行う可能性が高いことがわかった.頑固な腰痛・増強する腰痛や付随症状を有する腰痛に対しては血液検査,尿検査,MRIの精査が必要であると思われた.
Keywords:
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
1
References
0
Citations
NaN
KQI