グローバル人材の育成をめざした留学生交流活動の開発(2) : 「異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ」に焦点をあてて

2017 
本研究の目的は,幼稚園においてグローバル人材の育成に必要な「異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティ」に焦点をあてた留学生交流活動を開発することである。検証の方法は,交流活動の実践事例を基に考察を行い,開発した活動の成果と課題を導き出す。開発した交流活動における成果となる子どもの姿は次の通りである。①留学生の出身国の麺料理に興味をもち,自分たちのカフェレストランごっこのメニューに取り入れて,いろいろな素材を用いて作る姿が見られた。②留学生の出身国のジャンケンのやり方などについて質問をしたり,掛け声を繰り返し言いながら他国の言葉に触れることを楽しんだりする姿などが見られた。③万里の長城を映像で見た子どもたちが,留学生にたくさんの質問をする姿が見られた。また,万里の長城を見て「中国に行ってみたい」と自分の気もちを話していた。④留学生とのお茶会の中で,抹茶を飲み終わった後の茶碗のふき取り方をさり気なく留学生にやって見せたり,作法に従って出来ているかどうかを最後まで見届けたりする姿が見られた。⑤留学生の出身国の様々なお茶を飲み,日本のお茶と比較をしながら味,色などの違いを感じている様子が見られた。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []