全身化学療法CR 後に再燃した大腸癌肝転移に対してラジオ波焼灼療法にて根治が得られた1 例

2008 
症例は60 歳台,男性。Ra にほぼ全周性の2 型病変あり。造影CT にて肝S6 に23 mm 大の腫瘍を認めた。直腸低位前方切除術を施行し,術後16 日目よりmFOLFOX6 を開始した。8 コース目でCR を得,12 コースで休止とした。経過観察していたところ,約6 か月後のCT にて肝S6 に再発を認めたためRFA を施行。明らかな合併症はなく,施行後8 か月経過も再発を認めていない。当院では大腸癌肝転移に対する戦略として,全身化学療法を先行した後,必要に応じて手術を含めた局所療法を施行することとしている。全身化学療法後のRFA は,切除に比べ局所療法の侵襲を最小限にすることができ,化学療法を休薬する期間をほとんど必要としないことから,大腸癌肝転移に対する戦略の一つとして有用であると考える。特にmFOLFOX6 療法の肝への影響が報告されているため,部位と大きさ,個数によっては切除に替わる局所制御法となる可能性がある。
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