Clinical feature of acute viral hepatitis in old age group

1980 
急性ウイルス肝炎159例を対象とし,老年者における臨床経過,検査成績および予後の差異について検討した.60歳以上の老年者は15例(9.4%)で,2例の死亡例がみられた.老年者では合併症をもつものが多く,これが肝炎の経過と予後に影響したと考えられた.急性肝炎の肝機能検査正常化期間は老年者では若年者に比し有意に延長し,遷延,慢性化例も多く,とくにnon-B型肝炎でこの差が著明であった.また老年者の急性肝炎では,臨床検査の結果から,肝の予備能の低下とともに,諸種の合併症のため,治療上困難な問題が生じ,治療期間が遅れ,遷延,慢性化率も高いので,これらを充分考慮し,治療を行なう必要のあることを明らかにした.
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