土壌試料中のアミノ酸濃度及びそのD/L比測定のための抽出/加水分解法の最適化

2003 
土壌試料マトリックス中の適切なアミノ酸の抽出により,その定量と光学異性比(D/L比)の評価について検討を行った.まず,5 M HFと0.1 M HClの混合溶液によるHF分解法により土壌中から有機物を取り出し,次に6 M HClで短時間の酸加水分解を行い,イオン交換クロマトグラフ法によりアミノ酸濃度の定量を行った.また,逆相高速液体クロマトグラフ法により,D-体及びL-体のエナンチオマーを光学分割し,D/L比を求めた.このD/L比は,HF分解の中でラセミ化を起こしているので,その補正を行い,元来のアミノ酸D/L比を算出した.近年,新規の地球生命圏フロンティアが見いだされ,バイオマーカー(生物指標)を評価する際に,分析化学が果たす役割は非常に重要な意味を持つようになった.とりわけアミノ酸を用いた化学評価を行う場合,本検証は試料の前処理等の最適な分析方法を検討した点で意味を持つと考えられる.
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