A CASE OF ANAL CANAL CANCER ASSOCIATED WITH CROHNS DISEASE

2007 
Crohn病 (CD) に合併した大腸癌は比較的稀といわれているが, われわれは肛門管癌を合併した症例を経験したので報告する. 症例は74歳, 男性. 61歳時, 難治性腸瘻のため回盲部切除, S状結腸部分切除を施行された際に, 小腸大腸型CDと診断された. 平成17年10月, 下血を認め大腸内視鏡検査を施行. 肛門管に発赤隆起を認め, 生検で高分化腺癌と診断された. 肛門管癌の診断で腹会陰式直腸切断術を施行した. 病理組織学的所見は, P, 1型, 30×25mm, tub1, MP, N0, ly1, v0, H0, P0, M0, Stage Iであった. 直腸粘膜には少数の炎症細胞浸潤がみられたが, CDに特徴的な類上皮肉芽形成や, 全層性炎症症状はみられなかった. 経過は良好で, 術後26日目に退院となった.CD発症後の長期経過例で大腸に病変を有するものは, 潰瘍性大腸炎 (UC) と同様に, 通常と比べて癌の発生率は高い. そのためCDの長期経過例に対しては, UCと同様のサーベイランスが必要である.
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