A CASE OF EOSINOPHILIC GASTROENTERITIS CAUSING INTESTINAL OBSTRUCTION WITH ASCITES

2002 
症例は35歳,女性.腹痛と嘔吐を主訴に来院.精査にて腸閉塞と診断し,強い臨床症状を認めたため,同日,緊急手術を施行した.手術所見では腹水と,回腸末端より約210cm口側の部位で壁が肥厚狭窄し,これより口側で腸管が拡張していた.小腸部分切除術が施行され,腹水細胞診にて多数の好酸球と,切除された小腸の病理組織所見で全層性の好酸球浸潤を認め,好酸球性胃腸炎と診断した.好酸球性胃腸炎は消化管壁への好酸球浸潤を特徴とする比較的稀な疾患で,本邦報告例は現在まで120例あまりある.さらに手術例は調べ得た限り,自験例を含め32例と稀である.今回われわれは腸閉塞を来し,好酸球性腹水を伴った好酸球性胃腸炎の1手術例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.
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