The Effect of Sleeping Metabolic Rate in Dietary Intervention with Time Series Analysis

2013 
1.背景・目的 短眠や長眠が肥満をはじめとする種々の疾病に関 係しているという多くの疫学調査の結果より、睡眠 時間とエネルギー消費量の関係は近年数多く検討さ れてきている 。また、食事の成分構成と睡眠の 関係について報告している論文としては、通常食よ り「高炭水化物+低脂質食」のほうが、睡眠中のエ ネルギー消費量が高かったという報告 や、低グ ライセミックインデックス(glycemic index; GI)食 と比べ高 GI食において睡眠潜時(消灯から睡眠開 始までの時間)が有意に短くなったという報告があ る 。また、食事量と食事の成分構成の違いが体重 調節にどのような影響を与えるかについて検討した 論文では、炭水化物より脂質の食べ過ぎのほうがよ り体脂肪が蓄積し、さらに初期に最も大きな違いが 生じるという報告がある 。一方マウスにおいて、 高脂肪食が睡眠の質を改善したという報告もあ る 。 我々は、以前若年健常者を対象に、間接熱量測定 装置(ヒューマン・カロリメーター)を用いて睡眠 中の代謝と終夜睡眠ポリグラフを用いて睡眠深度を 測定し、睡眠中の代謝パラメーターについて細かく 検討を行った。その結果、エネルギー消費量だけで なく呼吸商や炭水化物酸化量などの酸化基質も睡眠 深度により違いがあることを報告した 。健康を支 える 3本柱である「栄養」・「運動」・「休養(睡眠)」 について、それぞれの関係に着目し詳細に検討する ことにより、健康スポーツ科学分野において基礎的 かつ普遍的なデータを得ることができると予想され る。そこで本研究では、ヒューマン・カロリメーター と睡眠ポリグラフを用いて、若年健常男性を対象と し、短期的な高脂肪食および高炭水化物食の摂取が 睡眠の質や睡眠中のエネルギー代謝に影響を与える か否かについて明らかにすることを目的とし、睡眠 深度による解析と合わせて時系列解析を用いて評価 することとした。 なお本研究結果は、現在学会誌に投稿準備中につ き、概要のみを報告する。
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