術前CDDP+CPT-11を行い二期的切除を施行した肝転移を有する膵神経内分泌細胞癌の1 例

2009 
症例は59 歳,男性。膵頭部癌の診断にて手術施行となるも,術中所見にて肝転移巣が確認されたために根治的切除を断念した。術後の病理組織学的精査にて膵神経内分泌細胞癌と診断されたために小細胞肺癌の標準的治療に準じてCDDP+CPT-11 を3 コース施行したところ,再肝転移巣の出現は認められず,原発巣も増悪傾向を認めないため,4 か月後に二期的に膵頭十二指腸切除を施行し得た。初回手術より20 か月が経過した2009 年3 月現在,無再発生存中である。神経内分泌腫瘍は全身化学療法が奏効することもあり,本症例のように遠隔転移を有していても治癒切除が可能となる場合もあり得ると考えられた。
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