A Case of Pituitary Adenoma Discovered from Eye Symptoms
1998
白内障手術による視力回復後にわずかな視野の異常を愁訴した例に忠実に対応した結果,脳腫瘍を発見した症例について報告する。症例は71歳女性。平成6年に近医にて白内障と診断され,平成8年9月に白内障手術を目的に,当院を紹介された。初診時所見は視力右眼0.1(0.7×S+3.75D C-1.75Ax100°),左眼0.09(0.4×S+3.75 C-2.00Ax80°),眼球運動,瞳孔運動,視神経に異常はみられず,水晶体混濁を認めた。脳神経症状は自覚していない。術後視力右眼1.0(1.5×S+1.25D C-1.00Ax105°),左眼0.5(1.2×S+1.25D C-2.00Ax85°),術後の視力検査時に,両耳側の視野欠損を自覚していたことを受診以来初めて訴えた。視野検査の結果,両耳側半盲性暗点が認められ,頭部CT,MRIにて視交叉部に腫瘍が確認され,下垂体腺腫と診断された。腫瘍摘出手術施行後,両耳側半盲性暗点は縮小した。
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