Relation between asymmetry indices and parameter of masticatory function.

1995 
従来から咬合状態を筋電図学的に客観的に評価しようとする試みがなされている.すなわち, 安静時や咬みしめ時の筋放電の大きさや左右差, あるいはsilent periodや緊張性頸反射の測定などが行われている.最近簡易筋電計“マッスルバランスモニタ” (以下MBM) が市販された.本器は咬合の異常を左右の筋の活動の差から得た非対称性指数 (以下AI) によって視覚的に表現できるといわれている.そこで本研究ではMBMから得られるAIと筋電図から得られる筋緊張の程度との間にどのような関連があるのかについて検討した.被験者には20歳代の有歯顎者20名を用いたが, 咬合関係や顎関節の異常については特に限定しなかった.これら被験者について50%AI, 安静時筋放電, 最大咬みしめ時筋活動, 緊張性頸反射およびT-Scanによる咬合接触歯数を測定し, それらの関連について検討した.咬筋の50%AIと安静時筋放電, 咬みしめ時筋放電, 前屈時および後屈時の緊張性頸反射の左右差との間には有意な正の相関が認められた.また, 50%AIの正負とこれらパラメータの片側優位性はよく一致した.一方, 接触歯数の左右差と50%AIにも相関がみられたが, 左右差の正負が異なる被験者もいた.以上, MBMより求めた50%AIと従来より用いられてきた筋緊張を表す筋電図データとはよく相関することが判明した.しかし, 接触歯数の左右差とは必ずしも一致しないこともわかった.
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