超高齢者(90歳以上)腹部大動脈瘤破裂4症例の経験

2004 
超高齢者(90歳以上)腹部大動脈瘤破裂4例を経験した.90~94歳,男性2例,女性2例で2例を救命した.他年齢層に比べ救命率が低かったが有意差はなかった.来院時血色素量の低下があり,血圧に比ベアシドーシスが進行する傾向を認めた.死亡原因は出血性ショックと広汎腸管壊死であった.救命にはさらなる治療上の工夫を要すると推察された.さらに1例は退院後脳出血にて死亡した.今後多症例の検討を要するが超高齢者腹部大動脈瘤破裂は重症ショック例,心肺停止例を除いて救急手術の価値があると思われる.
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