A CASE OF ABDOMINAL SCAR ENDOMETRIOSIS
2006
症例は39歳,女性.3年前の帝王切開の瘢痕部に有痛性の皮下腫瘤を認め,徐々に腫瘤が増大,疼痛も増強してきた為に当院を受診した.疼痛と月経周期との関連は認めなかった.腫瘤は硬く約3cm大であり,腹直筋前鞘に強固に癒着していた.当初, Schloffer腫瘤を疑いmarginを確実にとって腫瘤切除術を施行した.病理学的には出血を伴う子宮内膜組織を認め,術後腹壁瘢痕部子宮内膜症と確定診断された.本症の多くは婦人科手術後に発生し,月経周期に一致した病変部の腫脹・疼痛・血性分泌物を認めることがある.しかし本症のように月経周期に無関係な症状を呈する症例では術前診断することは困難であり,最終的には組織検査で確定診断されることが多い.婦人科手術後の瘢痕部皮下腫瘤は本疾患を念頭に置くことが肝要である.
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