速度比の基礎的性質に着目した不連続変形法(DDA)による落石シミュレーション

2009 
DDAによる落石シミュレーションでは,衝突のための入力定数に速度比(Rv)が用いられる.筆者らは,現場実験結果をもとに,速度比(Rv)には法線方向入射速度の増加にともない大きく減少する性質があることを報告した.本研究では,室内実験結果を基にその詳細を調べ,(1)速度比は法線方向入射速度に大きく依存する,(2)速度比そのものは材質の違いを表さない,(3)材質の違いは,法線方向入射速度との関係において最大入射速度に対する勾配と速度比の下限に表れる,などを明らかにした.この結果を踏まえて,速度比(Rv)の法線方向依存性を補正する方法を三次元球要素剛体不連続変形法(DDAball)に導入し,現場実験結果の再現シミュレーションを通じて適用性を確認した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    2
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []