A Randomized Trial Comparing the Effects of Sennoside and Cisapride on Bowel Preparation for Flexible Sigmoidoscopy
1996
S状結腸までの観察を主目的とした大腸内視鏡検査 (S状結腸内視鏡検査) の前処置をより良好にすることを目的として, 緩下剤センノシド (s) と消化管運動賦活剤シサプリド (c) を検査前日に投与する方法の有用性を検討した.痔核等による肛門部症状があり大腸疾患スクリーニングのための大腸内視鏡検査を施行された99例の前処置を, 封筒法によって, (1) 当日GE120mlのみ施行する方法, (2) S (24mg分 1) を服用しGE120mlを施行する方法, (3) C (7.5mg分 3) を服用しGE120mlを施行する方法, (4) SとCの両方を服用しGE120mlを施行する方法の4法に分け, 内視鏡により初めて有形便がみえた部位, 大腸各部位の観察しやすさ, 挿入可能範囲などを検討した.その結果SとCの両方を前日服用し当日GEを施行する方法により, 直腸内の有形便が少量となり, 下行結腸が観察しやすくなり, 時に全大腸が観察できるなど, 本法は, 人間ドックなどで行われるS状結腸内視鏡検査の前処置法として有用と考えられた.
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