Four Cases of Primary Duodenal Adenocarcinoma in the Fourth Portion

2011 
我々は,まれとされる十二指腸第4部に発生した十二指腸癌に対し根治切除を行った4例を経験した.いずれも全周性狭窄を来した進行癌であり,うち1例は同時性肝転移を認めた.肝転移の症例はリンパ節郭清を伴う十二指腸空腸部分切除術と肝切除術を2期的に行った.それ以外の3例は,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を行った.病理組織学的に,T3N0M0(Stage IIA)が1例,T3N1M0(Stage IIIA)が2例,T3N0M1(Stage IV)が1例であった.リンパ節転移を認めた2例は,いずれもNo.14リンパ節への転移であった.Stage IIAの症例は術後11年,Stage IIIAの2例は術後5年無再発生存中である.同時性肝転移の症例は術後12か月に肺転移で死亡した.第4部原発の十二指腸癌に対し膵頭十二指腸切除術を行うか局所切除術を行うかは議論の分かれるところであるが,その至適術式について文献的考察を加え報告する.
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