2,6-ビスオキサゾリルナフタリンのケイ光性

1971 
ケイ光増白染料の光退色機構に関連して, 2,6-ピスオキサゾリルナフタリン類のケイ光スペクトルをジメチルホルムアミド溶液中とポリアミド繊維上で測定した。そしてこれらのケイ光強度とその光安定性におよぼす置換基の影響を検討した。2,6-ビス(5-メチル-および4'-アミノスルポニル-5'-メチルベンズオキサゾリル-2)-ナフタリンのケイ光性は α,β-ビス(5-メチルベンズオキサゾリル-2)-エチレンのそれに比して同程度の強度であるけれども幾分青色移動を示す。2,6-ビスオキサゾリルナフタリン類のケイ光の光安定性は5'-メトキシ->5'-メチル>>4'-アミノスルホニル-5'-メチル>5'-エトキシカボニル誘導体の順となる。これらの事実をさきの知見とあわせ考えると, この光退色反応はオキサゾール環の光加水分解反応を経由して進むことを示唆しているように思われる。
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