CaOおよびNa2CO3存在下でのクロロベンゼンの分解促進とin-situ Cl吸収特性

2008 
CaOおよびNa2CO3のアルカリ固体吸収剤によるクロロベンゼン(C6H5Cl)の熱分解と塩素吸収特性について実験的検討を行ったその結果,固体吸収剤が存在しない条件下でのC6H5Cl–N2雰囲気では,C6H5Clは約1073 K以上で熱分解し,ベンゼン,アセチレン,メタンおよび塩化水素を生成した.これに対してCaOおよびNa2CO3の存在下では673–1273 Kのすべての温度域でC6H5Clの分解が確認され,その分解量は吸収剤が存在しない場合に比べて増加した.このとき,CaOおよびNa2CO3はC6H5Cl分解過程でC6H5Cl中のClをCaCl2およびNaClとして固定化し,Cl吸収率は,それぞれCaOでは1073 Kで約0.23およびNa2CO3では873 Kで約0.38の最大値を示した.
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