【分解(死)】 カスパーゼによる細胞死実行機構
2018
細胞死実行に必要な遺伝子ced-3 は,線虫を用いた細胞死の遺伝学的な研究によって同定された.CED-3 はP1 にアスパラギン酸を要求する特徴的なシステインプロテアーゼ,インターロイキン1(interleukin-1:IL-1)β変換酵素と類似した構造を持つことがわかり,カスパーゼファミリー発見のきっかけとなった.カスパーゼ活性化によるアポトーシス実行では,複数の基質切断によって細胞死に導かれる.カスパーゼは切断配列の選択性が高いことから,細胞内での活性化部位や活性化強度によって非細胞死の制御を行うことができる.本稿では,細胞死に関わるカスパーゼの活性化機構と生理機能を解説する.
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