〔57~59〕 Al (O-sec-C4H9) 3/BF3/TiCl4触媒によるカチオン重合に関する研究

1967 
Al (O-sec-C4H9) 3/BF3/TiCl4触媒によるイソブテンのカチオン重合をn-ヘキサン中 (触媒は不溶) -20℃において行なったところ, 均一触媒 (TiCl4など) によって得られたポリマーよりもはるかに高分子量のポリマーが大きい重合速度で得られた。不均一触媒による高分子ポリマー生成の機構を研究する基礎実験として, 重合速度とポリマーの重合速度に及ぼす重合条件の影響を検討した。重合速度も重合度も触媒組成 (Ti/Al比) によって本質的影響を受けることが認められた。Ti/Al=0.3の触媒による重合で, 重合速度は [M] 1.5 [C] 1.0に比例することが認められた。一方, 重合度は [M] の増加とともに上昇し, [C] の増加とともに減少した。さらに重合度は重合率とともに変化し30~40%で最大値をとった。触媒を熟成すると重合速度は著しく低くなり, ポリマーの重合度はやや減少することが明らかとなった。
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []