術前化学療法と術後肝動注療法の併用によりPS 0,Long NC を維持した多臓器転移大腸癌症例

2010 
上行結腸癌による腸閉塞,多発肝転移,肺転移,腹膜転移のために低栄養に陥った75 歳の大腸癌症例に対して,IVHによる栄養管理,術前化学療法(FOLFOX4 2 コース)を施行しperformance status(PS)の改善を得た後,原発巣切除を施行した。術後に投与の間隔を4 週としたFOLFOX4,FOLFIRI にbevacizumab,cetuximab を加えた全身化学療法と,その間2 回の肝動注療法(WHAI)との組み合わせにより治療を継続した。肝転移巣が大きく予後規定因子と予測される高齢者症例であったが,30 か月間PS 0 とlong NC を維持できた。stageIV 高齢者大腸癌の治療においてPS の保持は手術,化学療法の施行に当たり重要である。
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