【希少疾患】 Mendel 遺伝病における“次世代”遺伝子解析

2018 
次世代シークエンサー(第二世代)の登場から10 年以上が経過し,さまざまな疾患の責任遺伝子がかつてないスピードで同定されるようになった.多因子が絡むありふれた疾患や比較的まれな疾患に対しても大規模なゲノムワイド関連解析を利用したアプローチが進む一方,Mendel 遺伝病に代表される希少疾患に対しては,罹患者とその家系を対象とする従来からのfamily based アプローチが行われている.希少疾患ではその症例集積がひとつのボトルネックとなるが,近年ではMatchMaker Exchange などのシステムを利用した多国間多施設共同研究が,新規責任遺伝子同定の加速の一助となっている.次世代シークエンスに伴うあらたな解析技術の開発により,一塩基置換や短い挿入・欠失のみならず,コピー数多型解析なども可能になりつつある.本稿では,Mendel 遺伝病に対する現代の網羅的遺伝子解析について,フローチャートなどを示して概説する.
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