LOBECTOMY FOR PAROTID GLAND TUMOR BY RETROGRADE APPROACH FROM PERIPHERAL BRANCHES OF THE FACIAL NERVE
2005
耳下腺腫瘍手術は,顔面神経の剥離と温存が手術の重要な部分を占めている。従来,耳下腺腫瘍手術の顔面神経へのアプローチ法については,本幹からの順行性アプローチ法が一般的であり,大多数の症例はこの方法で対処しうる。一方,末梢分枝からの逆行性アプローチ法は一般的ではないが,末梢分枝のうち側頭枝は耳下腺前縁で,しかも表層に位置している。手技に慣れると顔面神経の確認と剥離は容易で早いため,われわれは本法を多用している。側頭枝を指標とした逆行性アプローチ法により,順行性アプローチ法よりも手術時間の短縮が得られ,危惧された側頭枝領域の麻痺発生率も低く,全例一過性であった。また本法は耳下腺の腺体が厚い場合,腫瘍が本幹近くに存在する場合や,肥満患者の場合に特に有用であり,従来の順行性アプローチ法に比べても遜色のない方法と考えられた。今回,逆行性アプローチ法の手術手技と術後成績,術式の有用性について報告した。
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