イミダゾール類-酢酸コバルト(II)錯体からの多核錯体の合成

1997 
イミダゾール類一酢酸コバルト(II)錯体を合成し,さらにこれらから得られる多核錯体の生成について検討した.また,電子スペクトルや磁気モーメソトの測定,さらに熱分析を行って,これらの錯体の立体配置ならびに物性を調べた.得られた錯体は元素分析やIRスペクトルから[CoA2(HL)2](HL:Hlm,2-CH3・Hlm,2-C2H5・Hlm,2-(CH3)2CH・Hlm,4-CH3・Hlm,A:CH3COO-)型で,四面体型配置であった.[Co(HL)n]A2(n:4,6)型錯体は合成することができなかった.[CoA2(HL)2]型錯体のエタノール,1-プロパノール,1-ブタノール溶液を加熱還流すると,[CoL2]n(L:im-,2-CH3・im-,2-C2H5・im-,4-CH3・im-)で示される桃色の多核錯体が析出した.これらは四面体型の[CoL2]を単位にした多核錯体であることがわかった.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []