末梢発生小型肺小細胞癌 (cT1N0M0) の1切除例

1997 
末梢発生小型肺小細胞癌に対し施行された化療後の1切除例につきその局所進展様式を画像および病理学的検索により検討した.症例は52才, 男性, SI: 480, 検診にて胸部異常影を指摘された.画像上, 第5次分枝に存在する腫瘍は気管支に沿い長軸方向に進展していた.化療後の切除検体でも線維化を示す気管支上皮下をびまん性に浸潤する腫瘍細胞を認めた.小型肺小細胞癌は臨床的に捉えられることは稀であるが, 早期の肺小細胞癌においても肺小細胞癌に特徴的とされる気管支長軸進展様式を取るものと考えられた.
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