A CASE OF A RENOCOLIC FISTULA ASSOCIATED WITH LEFT STAGHORN CALCULUS

2010 
症例は57歳,女性.既往として左腎珊瑚状結石を認め当院泌尿器科外来通院中.住民検診の便潜血検査で陽性のため精査目的に当院受診,大腸内視鏡検査で下行結腸に全周性一部潰瘍を形成する腫瘤を認め,注腸造影では下行結腸腫瘤部よりバリウムが腸管外で漏出する像が認められた.腹部造影CTで萎縮の強い左腎珊瑚状結石と腎周囲の慢性炎症像と,これに接して壁の肥厚した下行結腸を認めたため悪性腫瘍の否定できない腎結腸瘻疑いの診断で左腎合併結腸左半切除施行した.術中所見は左腎周囲から左横隔膜に至る強度の癒着で腎動静脈も変移,萎縮し同定は困難で剥離に難渋した.腸管と腎筋膜の癒着には手をつけず一塊として切除した.切除標本で腸管から上腎杯への瘻孔が認められた.病理所見は広汎に萎縮した腎と線維性増殖を伴う周囲の変化が存在し腎盂には急性,慢性の炎症性変化が共存していた.大腸粘膜には過形成変化を認めた.術後,一過性に麻痺性腸閉塞を発症するが保存的に軽快し,術後15日で退院となった.腎結腸瘻は比較的稀な疾患でわれわれの検索しえた症例は自験例も含めて48例であった.
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