Ultrasonographic Diagnosis of Anomalous Arrangement of the Pancreaticobiliary Ductal System without Dilatation of the Common Bile Duct.

1996 
超音波検査による胆管非拡張型膵・胆管合流異常の診断について検討した. 対象は胆管非拡張型膵・胆管合流異常38例のうち癌併存例を除いた18例である. USでは12例中9例で胆嚢壁が2層または3層構造を呈し, 最内側層が主に肥厚し, 表面に凹凸を認めた. 切除胆嚢の病理組織学的検索から, 本所見は粘膜の過形成を表している可能性が高いと推測された. 合流異常のない対照群20例では, このような所見は認められなかったことから, 本所見の有無によりスクリーニング検査を行うことで, USによる胆管非拡張型膵・胆管合流異常の効率の良い拾い上げが可能になると考えられた. EUS像はUS像よりも鮮明で, 11例中9例ではUSと同様の所見が容易に認識でき, 7例では合流部も描出できた. したがって, USで今回確認された特徴的所見が認められた場合には, EUSを施行することが必要であり, 胆嚢壁における変化から膵. 胆管合流異常が疑わしい場合には積極的にERCPまで行うべきである.
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