Removal of middle molecular weight substances by 5 kinds of high performance membrane dialyzers

1995 
透析患者に膜素材の異なる5種類 (セルロース膜, エチレンビニルアルコール膜, ポリエステル系ポリマーアロイ膜, ポリスルフォン膜, セルローストリアセテート膜) のハイパフォーマンス透析膜を用いて, 小分子量物質としてCr, 中分子量物質として尿毒症性ピーク2a (ピーク2a), 低分子量蛋白としてβ2-MG各々の血中変化率および排液除去量について比較検討を行った. また, ピーク2a除去が拡散, 濾過, あるいは吸着によるものかを検討した.さらに, 長期使用における従来膜 (B2-1.3) HDとハイパフォーマンスPS膜 (PS-1.6UW) HD, PS膜HDF (8L) のCr, ピーク2a, β2-MGとHtの推移についても検討した. なお検討期間中, 透析条件および投薬等は変更しなかった.変化率, 除去量測定前における血中Cr, ピーク2a, β2-MGのHD前値に有意差はなかった. 小分子Crの変化率, 除去量で, それぞれの透析器で有意差はなかったがピーク2a, β2-MGでは有意差が認められ, 中分子量領域の物質において膜素材が異なるとその透析効率に差がみられた. 長期観察例では, 従来膜 (B2-1.3) HDからPS膜HDおよびPS膜HDFに変更し, Htが上昇した.このときの透析前血中Crには変動がなく, ピーク2a, β2-MGでは低下する傾向が認められた. 従って中分子量領域や低分子量蛋白領域をより積極的に除去することが貧血の改善に寄与する可能性が示唆された.
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