歯周病原菌の酵素活性を指標とした迅速診断法 (SK-013)

1991 
歯周病原菌であるTreponema denticola, Bacterides属らのペプチダーゼ活性を特異的かつ迅速 (15分間) に測定可能な酵素活性測定キットSK-013を用いて歯周病検査薬としての臨床的特異性およびSK-013のカットオフ値について検索した。歯周炎, 歯肉炎, う蝕, 健常, 歯周組織炎罹患歯の歯肉溝から採取したプラークを用いたSK-013活性を検索した結果, SK-013は歯周炎罹患歯に特異的な活性を示した。スピロヘータ数を基準にSK -013のカットオフ値を検討した結果, 0 . 2 Try U/mlが最も高い診断率を示した。さらに, 段階的な標準色調を用いた肉眼判定を試みた結果, 分光光度計で測定した値と高い一致率 (Efficacy 93.3%) を得た。以上よりSK-013は, スピロヘータ数, 歯周炎の有無を計測機器を用いなくても簡便にかつ迅速に行なえ, チェアーサイドでの有用性が高いことが示された。
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