Gefitinib (Iressa) が奏効後再発した非小細胞肺癌の3例

2004 
gefitinib(商品名:Iressa)は最も早く臨床開発された上皮成長因子受容体(EGFR)シグナル阻害物質である。化学療法に抵抗性を示す非小細胞肺癌症例ですでに有効性を示す症例報告が多くされる一方重篤な肺障害の存在が明らかになっている。gefitinibが奏効しその後再発した非小細胞肺癌の3症例を報告する。症例はすべて㈿期肺腺癌であり全症例1週間以内に自覚症状ないし検査データの改善を認めた。partial response(PR)の継続の後全症例3〜7か月で再発した。症例1はgefitinib中止後再投与したが効果なく死亡した。症例2はgefitinibを継続したが効果を認めなかった。症例3は他の化学療法を開始したが効果を認めなかった。gefitinibの奏効例はすでに多くの報告があるが奏効後の再発についての報告は乏しくgefitinibによる奏効例はその後の臨床経過と予後を知る上で重要と考え報告する。また今後分子標的薬の有効性を評価する上で治療の耐性は重要な問題になると思われる。
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