Surgical Treatment for Infective Endocarditis in a Case with Bicuspid Aortic Valve and Dilated Ascending Aorta
2006
症例は51歳,男性.歯科治療経過中に,発熱,心不全が出現し,心エコー検査の結果,大動脈弁は二尖弁で疣贅と穿孔を認め,血液培養によりStreptococcus constellatusが検出され,感染性心内膜炎にともなう大動脈弁閉鎖不全症と診断された.また,胸部CTにより上行大動脈の拡大(5.0cm)を認めた.心不全に対する薬物療法と抗生剤投与による感染の制御を行ったのち,入院60日目に手術を施行した.疣贅をふくめて弁尖を切除し,機械弁により人工弁置換術を施行,同時に人工血管を用いて上行大動脈を置換した.また,右冠動脈起始異常を認めたため,これをCarrel patch法により人工血管に縫着,再建した.切除した大動脈壁の組織学的検査により中膜弾性線維の消失と粘液変性を認め,免疫組織化学染色により中膜にmatrix metalloproteinase-2の強い発現を認めた.術後経過は良好で,感染の再燃もなく,37日目に退院した.
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