原発性肺癌におけるCA19-9の意義 : 血中濃度と組織内局在の検討
1988
原発性肺癌患者56例の血清CA19-9濃度を測定した. 初診時・治療前の陽性率は16%, 経過中最高値をとっても30%とCEAにくらべ低かった. 血清濃度は腺癌とくに気管支腺型腺癌で著増し, 免疫組織化学的にも大量のCA19-9の局在が認められた. しかし, 血清濃度と組織内局在とは必ずしも相関せず, 腫瘍の大きさや血管浸潤などが関与しているものと思われた.
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