PNEUMATOSIS CYSTOIDES INTESTINALIS IN A PATIENT WITH CROHN'S DISEASE

2005 
46歳の男性. 1年前に回腸穿孔性腹膜炎で回腸部分切除を受け, Crohn病と診断された.以後メサラジン内服,成分栄養剤投与にて外来通院治療中であった.急な腹痛を訴え,腹部CTにて遊離ガス像と拡張した小腸像を認めたため, Crohn病の急性増悪による小腸穿孔を疑って,開腹手術を行った.腹腔内に腹水の貯留はなく,消化管に明らかな穿孔部位は認めなかった.上行結腸の壁が軽度肥厚しており,その漿膜表面に多数の気腫性変化を認めたため, Crohn病による腸管の慢性炎症に起因する腸管嚢腫様気腫症と診断して,ドレナージのみを行った.術後経過は良好で内服経口摂取を再開した. Crohn病に腸管嚢腫様気腫症を合併したという報告は稀であるが,念頭におくべき疾患と考えて報告する.
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